年賀状のやり取りを整理する「年賀状じまい」を行う人が定着した2026年のお正月。前年の年賀状で「今年限りで年始のご挨拶状を失礼させていただきます」と丁寧に告知したはずなのに、年が明けるとポストに数通の年賀状が届いている――そんな経験に戸惑う声が多く聞かれます。
「前もって伝えたのだから、そのまま無視してもいいのだろうか」「わざわざ年賀状を買い直して返すべき?」と悩む方も少なくありません。相手に悪気はなく、単に住所録の更新漏れや、儀礼ではなく純粋な好意で送ってくれたケースが大半です。角を立てずに大人の品格を保ちつつ、感謝と辞退の意思をスマートに伝える返信マナーと相手別の文面例文を徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:年賀状じまい後の年賀はがきを「完全無視」するのは礼儀としてNG。感謝を伝えるのが大人の基本マナー。
- 要点2:返信は年賀状ではなく、松の内(1月7日または15日)を過ぎてからの「寒中見舞い」か「親しい間柄ならLINE」が鉄則。
- 要点3:相手の送り間違いを責めず、「どなた様にも一律でご挨拶をご無礼している」旨を柔らかく再伝達する。
【年賀状じまい後の対応】年賀状が届いたら無視は失礼?大人の判断基準
前年に年賀状じまいを宣言した相手から年賀状が届いた際、一番やってはならないのが「事前の予告通りだから」と完全に放置することです。
相手が年賀状を送ってきた背景には、いくつかの心理や事情が考えられます。1つは、12月の慌ただしい時期に住所録ソフトの設定を変更し忘れ、過去のリストのまま印刷してしまった「うっかりミス」。もう1つは、「あなたの事情は理解しているけれど、私からは日頃の感謝として送りたい」という純粋な好意です。中には、添え書きの文章を読んでおらず、年賀状じまいそのものに気づいていなかったケースもあります。
いずれにせよ、相手はこちらへの敬意や新年の祝意を持ってハガキを投函しています。それを一方的に無視してしまうと、「無礼な人」「関係を完全に断ち切りたいのか」と不本意な誤解を生みかねません。今後の付き合いを円滑に続けたい相手であればなおさら、何らかのリアクションを返すのが大人のスマートな振る舞いです。
【返信マナーの鉄則】松の内を過ぎた返信には「寒中見舞い」が最適な理由
年賀状じまいを済ませている以上、返信にお年玉付き年賀はがきを使うのは避けるべきです。年賀状で返してしまうと「結局、今年もやり取りが続いている」と受け取られ、翌年以降も同じ状況が繰り返されてしまいます。
そこで活用するのが「寒中見舞い」です。寒中見舞いは、寒さの厳しい季節に相手の健康を気遣う季節の便りであり、年賀状を出しそびれた際や喪中の返礼、そして年賀状辞退の意思を改めて伝えるツールとして最も適しています。
投函する時期には明確なルールがあります。お正月を祝う期間である「松の内」が明けてから送るのがマナーです。
- 松の内(関東など一般的な地域):1月7日まで ⇒ 1月8日以降に投函
- 松の内(関西など一部地域):1月15日まで ⇒ 1月16日以降に投函
- 送る期間の期限:立春の前日(例年2月3日頃)まで
はがきは、郵便局で販売されている通常はがき(胡蝶蘭や山桜などの落ち着いたデザイン)や、文具店などで購入できる季節の絵入り私製はがきを使用します。
【相手別】年賀状じまい再度の伝え方と寒中見舞い返信例文集
寒中見舞いの文面は、「新年の挨拶へのお礼」「年賀状じまいを済ませている旨の再伝達」「今後の変わらぬお付き合いの願い」「相手の健康を祈る言葉」の4つの要素で構成します。相手を責めるニュアンスは一切出さず、あくまで「自身の事情」として書くのがポイントです。
1. 友人・知人向け|柔らかく近況を伝える返信文面
気心の知れた友人には、堅苦しすぎず、温かみのあるトーンで感謝を伝えます。
寒中お見舞い申し上げます
寒さの厳しい日が続いておりますが いかがお過ごしでしょうか
心温まる年賀状をいただき 本当にありがとうございました
昨年のお便りでお伝えいたしました通り 本年よりすべての方への年賀状によるご挨拶を控えさせていただいております
ご案内が行き届かず 心苦しい限りです
はがきでのご挨拶は失礼いたしますが 今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします
寒い日が続きますので どうぞお体を大切にお過ごしください
令和〇年 一月
2. 親戚・親族向け|丁寧かつ近況報告を交えた返信例文
親戚関係では、無沙汰を詫びつつ、元気で暮らしている報告を添えると安心してもらえます。
寒中お見舞い申し上げます
皆様におかれましては よき新春をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます
早々に丁寧な年賀状をいただき 誠にありがとうございました
前年のご挨拶でもお伝えいたしました通り 時代の節目を機に 年賀状での年始のご挨拶をご無礼させていただくことといたしました
連絡が行き届いておらず 誠に申し訳ございません
書中ではございますが 私どもも皆元気に過ごしております
今後も電話やメールなどでお便りを交わしていただけましたら幸いです
厳寒の折 くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます
令和〇年 一月
3. 上司や目上の方向け|礼を尽くした非礼を詫びる返答例文
目上の方に対しては、丁寧な敬語を用い、相手の健康を気遣う言葉を重厚に配置します。
寒中お伺い申し上げます
新春のお慶びを申し上げますとともに ご丁寧な賀状を賜り深く感謝申し上げます
私事で大変恐縮ではございますが 昨年ご案内申し上げました通り 本年よりどなた様へも年賀状による年始のご挨拶をご無礼いたしております
私の言葉足らずにより お気遣いをいただく結果となってしまいましたことを 深くお詫び申し上げます
勝手を申し上げますが 今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
寒冷の候 〇〇様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます
令和〇年 一月
4. 終活年賀状への返事・高齢による健康配慮の例文
年齢や体調を理由に年賀状じまいをしたシニア世代が送る、誠実さを前面に出した文面です。
寒中お見舞い申し上げます
寒気ことのほか厳しき折 皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます
ご丁寧なお年賀状をいただき 誠にありがとうございました
昨年の便りにて申し上げました通り 私も高齢となり 文字を書くことが少々難しくなってまいりましたため 本年より年賀状を取り控えさせていただいております
悪しからずご容赦のほどお願い申し上げます
長年にわたる温かい心の通うお便りに 深く感謝申し上げます
皆様のご健康とご多幸を 心よりお祈り申し上げます
令和〇年 一月
【LINEでの返信例文】親しい友人・同僚へ即レスする際のマナーとテンプレ
日頃からLINEやSNSで繋がっている友人や同僚から年賀状が届いた場合は、わざわざ寒中見舞いのはがきを買って送るよりも、LINEで即座にお礼を伝えたほうがスマートで自然です。年賀状が届いたその日〜翌日中にはメッセージを送りましょう。
長文になりすぎず、フランクに感謝と理由を伝えるのがベストです。
【友人向けLINE返信テンプレ】
「あけましておめでとう!素敵な年賀状届いたよ、ありがとう!家族の写真見られて嬉しかった!
去年もお知らせしたんだけど、今年から年賀状は卒業してLINEやSNSだけに切り替えたんだ〜。こちらの都合でごめんね!
年賀状は送れないけれど、今年もぜひご飯行こうね。落ち着いたらまた連絡します!」
【親しい同僚・後輩向けLINE返信テンプレ】
「あけましておめでとうございます!ご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました。
昨年お伝えした通り、今年から年賀状のご挨拶を一律で失礼させていただいております。お気遣いいただいたのに申し訳ありません!
本年も仕事でご一緒できるのを楽しみにしています。連休明けにまたオフィスで!」
相手を不快にさせない!「辞退を再度伝える」際の3大NG行為と注意点
年賀状じまいを知らせた後の対応で、人間関係にヒビを入れないために避けるべき注意点が3つあります。
1. 「前にも言いましたよね?」と相手のミスを指摘する
最もやってはいけないのが、「昨年もお知らせしたはずですが」「年賀状じまいしたと書いたのに届きました」といった、相手の過失を責めるような言い回しです。たとえ相手の見落としであっても、「ご案内が行き届かず申し訳ありません」と、こちら側の配慮不足として表現するのが成熟した大人のマナーです。
2. 特定の相手だけを拒絶していると誤解させる
「あなたからの年賀状を受け取りたくない」というニュアンスに受け取られると、大きなトラブルになります。「時代の変化に伴い」「どなた様にも一律で」「私自身の体力的な都合により」など、全方位に対して同様の対応をしている事実を明記してください。
3. 今後の連絡手段を提示しない
年賀状を辞退する文面だけで終わらせると、「縁を切りたいのか」と受け止められてしまいます。「今後はメールやLINEにて」「お電話でお話しできれば」など、別のチャネルで関係を継続したい意思を一言添えるだけで、受ける印象は180度変わります。
【年賀状じまいしたのに年賀状がきた例文】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:年賀状じまいを伝えたのに、翌年も届いたら毎年返信しなければいけない?
A1:2年連続で届いた場合は、相手が名簿の更新をしていない可能性が極めて高いです。2年目も寒中見舞いやLINEで「一昨年より年賀状を完全に失礼しております」と簡潔に返信すれば、大半の方は気づいて翌年以降送ってこなくなります。どうしても気になる親しい間柄なら、直接電話やメッセージで「名簿から外して大丈夫だよ」と伝えても差し支えありません。
Q2:寒中見舞いのはがきは、余った年賀はがきを使ってもいいですか?
A2:絶対にNGです。年賀はがきは「お正月(松の内まで)」を祝うための専用はがきです。松の内を過ぎた寒中見舞いに使用するのは重大なマナー違反にあたります。余った年賀はがきは郵便局の窓口へ持参し、手数料を支払って通常はがきや切手に交換してから使用してください。
Q3:喪中ハガキを出したのに年賀状が届いた場合と、年賀状じまいは対応が違いますか?
A3:基本的な返信スケジュール(松の内明けの寒中見舞い)は同じですが、文面の理由付けが異なります。喪中の場合は「喪中につき年始のご挨拶をご無礼した旨」を伝えますが、年賀状じまいの場合は「今後はどなた様へも年賀状を控えさせていただく旨」を伝えます。混同しないよう注意が必要です。
まとめ:人間関係を温かく維持するためのスマートなコミュニケーション
年賀状じまいは、決して「人との繋がりを断ち切る行為」ではありません。ハガキという形式的な儀礼から、ライフスタイルに合った無理のないコミュニケーションへ移行するためのステップです。
辞退したのに年賀状が届いたときは、相手が自分を思い出してくれたことへの感謝を受け止め、松の内が明けてから寒中見舞いやLINEでスマートに返礼しましょう。相手を思いやる柔らかな一言を添えることで、紙の年賀状がなくなった後も、心地よい信頼関係を長く続けていくことができます。 (出典: 年賀状 じまい した のに 年賀状 が きた 例文(Yahoo!ニュース))